MSCクルーズの保有する客船の中で最も環境性能に優れた「未来のクルーズ」として新造船が登場
- 2022年11月13日にMSCグループのフラッグシップであるMSC ワールドエウローパの命名式を開催予定
- カタール航空とのパートナーシップは、MSCグループのクルーズ部門におけるカタールへの取り組みの一環であり、アラビア湾地域の重要性を示す
- 世界各国から旅行業界関係者やメディアを招いた国際イベントを開催
- MSCクルーズ初のワールドクラス客船であるMSCワールドエウローパは 2022/2023年 冬季シーズンにアラビア湾地域にてゲストを迎える
MSCグループのクルーズ部門とカタール航空は、MSCクルーズのフラッグシップである MSCワールドエウローパの命名式を11月13日にカタールの首都ドーハで開催し、同市に新設されるグランドクルーズターミナルから処女航海を行うことを発表しました。 今回の発表はMSCクルーズがブランドリーダーを務める中東地域への重要性とカタールへの総合的なコミットメントを表し、カタールを訪れる外国人観光客の数を2030年までに3倍に増やすという「ビジョン 2030」の公約も支持しています。この特別な命名式は、ドーハに新設されるグランドクルーズターミナルで執り行われる予定です。この施設は1日に最大28,000人の乗客に対応でき、2隻のメガクルーズ船を同時に受け入れる ことができる24,000m²の最新ターミナルです。 また乗客はターミナル内にある美しい水族館やイスラム芸術を専門とするギャラリーなどの施設を楽しむことができます。
12月20日に初就航を迎えるMSCワールドエウローパは、ドーハ(カタール)、ドバイ(アラブ首長国連邦)、アブダビ(アラブ首長国連邦)、シルバニヤス島(アラブ首長国連邦) 、ダンマー ム(サウジアラビア)へ寄港する7泊のクルーズに就航する予定です。また、次の冬季クルーズには、MSCオペラがドバイ、アブダビ、シルバニヤス島、オマーンのマスカットとカサブへ寄 港する7泊のクルーズ に就航する予定です。その後 MSCワールドエウローパは2023年3月から地中海に移動し、ジェノバ(イタリア)、ナポリ(イタリア)、メッシーナ(イタリア)、バレッタ(マルタ)、バルセロナ(スペイン)、マルセイユ(フランス)を巡る7泊の地中海クルーズに就航する予定です。
MSCワールドエウローパについて
MSCワールドエウローパは22階建て、総トン数215,863トン、幅47m、広さ40,000m²のパブリックスペースと2,626室の客室があり、MSCクルーズに新しく加わる待望のフラッグシップです。このウルトラモダン客船は、休暇を過ごすゲストに様々な体験の選択肢を提供するために設計されています。
また、MSCワールドエウローパは MSCクルーズ初の液化天然ガス(LNG)を動力とする船で、これまでのMSCクルーズ客船の中で最も環境性能に優れた船となります。LNGとは世界で最もクリーンな船舶用燃料の一つであり、国際海運の脱炭素化において重要な 役割を果たすと考えられています。さらに、硫黄酸化物などの大気汚染物質をほとんど排出せず窒素酸化物を最大85%削減することができ、CO2 排出量を25%削減するため気候変動の緩和にも重要な役割を果たしており、グリーン水素を含む持続可能な非化石燃料の普及にも貢献しています。また、熱と電気の生産効率を約30%上昇させる手段として船内に搭載されている 燃料電池の実証実験を行いこの技術の有効性を検証します。
加えて、環境性能に優れたシステムを多く搭載しているMSCワールドエウローパは、選択的触 媒還元システム、港での二酸化炭素排出量を削減するための陸上電源接続、国連の海運機関で ある国際海事機関に沿って設計された高度な廃水処理システム、食品と廃棄物のリサイクル、 海洋生物保護のための水中放射音管理システム、エンジン使用を最適化して排出量を削減する 船内エネルギー効率機器などが搭載されています。スイスを拠点とする当社は、2050年までに事業活動における温室効果ガスの排出を完全にゼロ にする長期目標を掲げており、MSCクルーズ客船に搭載するためのシステム開発と導入を加速させるための投資や活動によって達成する予定です。