ノルウェージャンクルーズライン、オーシャニアクルーズ、リージェント セブンシーズクルーズを運営する世界有数のクルーズ会社ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NYSE: NCLH)が本日、持続可能な世界のための自社プログラム「セイル&サステイン」の一環として、2021年環境・社会・企業統治(ESG)レポートとサイテナビリティ会計基準審議会(SASB)指標を発表しました。既に公表されている2021年気候関連財務情報開示タスクフォース(以下「TCFD」)レポートのハイライトも2021年ESGレポートに含まれています。
ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス社長兼CEOフランク・デル・リオは、「私共は地球規模で持続可能性を目指すプログラム『セイル&サステイン』を通じて、社会と環境にポジティブな影響をもたらすコミットメントに、より一層力を注いでいます。ビジネスが成功し、ステークホルダーに長期的価値をもたらすことができるかどうかは、私たちの地球や私たちが訪れる世界中の人々とコミュニティの健全性に深く関係しています。2021年ESGレポートでは、ESG最優先課題についての進捗状況とコミットメントにハイライトをあてることで、主要ステークホルダーに重要な透明性を提供しています。私共はここに留まるつもりはありません。よりサステナブルな未来に向けた道筋を共に描いて、これまでの成果を基にさらに邁進を続けます」と意欲的なコメントを寄せています。
2021年版ESGレポートでは、前回公開したレポート以降の主な進展事項や、「セイル&サステイン」プログラムの5つの柱で進行中の影響力ある取り組みが報告されています。以下にその一部を:
環境負荷を削減
- NCLHのオペレーションとバリューチェーン全体で温室効果ガスのネットゼロエミッションを目指す。ネットゼロへの道をサポートするため、短期および近々の温室効果ガス削減目標の設定に取り組む。
- 2022年、世界有数のメタノール生産業者、流通業者、技術プロバイダーからなるメタノール業界の世界的業界団体「メタノール・インスティテュート」に加盟し、未来のソリューションのため協力・共有・適応する。エンジンメーカーや船級協会といった戦略的パートナーと共に、現用エンジンをディーゼルとメタノールのデュアル燃料で運転できるよう改造することの実現性を検証、2025年までにメタノールの試験使用を行うことを目途とする。
- 代替燃料などの長期的解決策を探りながら、脱炭素化努力の不足分を埋めるため、2021年から2023年の3年間で二酸化炭素換算(MTCO2e)300万トンを相殺する取り組みを。
- 2025年までにグループ所有船の約70%に地上電力を取り込む機能を搭載する目標を設定。これにより必要なインフラが整った港での停泊中は陸上の電力網に接続が可能。
- ポートマイアミに世界初のLEED新築建造物部門V4.0評価基準でゴールド評価を獲得した最新鋭ターミナルがオープン。
- 2021年に船内で使用した水の約80%を船内処理再生しウォーター・スチュワードシップに引き続き注力。目標は2025年までにタンクの水量を2019年対比で4%削減。
- 2022年に「サプライヤー行動規範」の更新と、「責任ある調達ミッションステートメント」と「動物福祉コミットメント」の導入。それぞれの詳細はこちらから。
安全安心の航海
- 包括的な安全衛生プログラム「SailSAFE™」で新型コロナウイルス感染症対応における保健衛生と安全への万全の現行コミットメントを強化。十全対応のSailSAFEプログラムは、新型コロナに対する幾重もの防御策を実現するため新たに強化された規定。
- 公衆衛生を専門とする評議会「SailSAFEグローバルヘルス&ウェルネスカウンシル」を設立。議長はスコット・ゴットリーブ米国食品医薬品局元局長。
人事強化
- 2022年3月にフランク・デル・リオ社長兼CEOが多様性&包括性のためのCEO行動誓約書に署名し、職場での多様性、公平性、包括性という組織文化を維持するためのコミットメントを強化。2021年末時点で、世界の地上勤務マネジャー以上のチームの約48%が女性、米国の地上勤務マネジャー以上のチームの約49%が自身を過小評価グループ(社会的少数)に属しているとしています。
- 2022年、マネジャー以上を対象としたリーダーシップにおける多様性に焦点をあてた新しいチームメンバー人材グループ「EMBRACE」の立ち上げ。
- サプライヤー多様性プログラムの一環として、2021年の米国サプライチェーン支出の推定約39%が、小規模企業またはマイノリティ、退役軍人、経済的に困窮しているとされている人々が働くビジネスとの取引。
- フォーブス誌の2021年「世界の最優秀雇用主」、サウスフロリダビジネスジャーナル誌の2022年「最も健全な雇用主」に選出。
- 新型コロナウイルス感染症のパンデミックからチームメンバーを守るため、2020年以降、抗原検査、オフィス安全強化、現場看護師などの職場規定に150万ドル近くを投資。
- 学生ローン返済および学費払い戻しをサポートする自社プログラムを通じての社員支援に2021年は37万5,000ドル以上を支出。
地域社会の強化
- 2021年から米国の全地上勤務チームメンバーに有給ボランティアデーを与え、コミュニティ参加活動を支援。
- 現金、クルーズ、その他の現物寄付で2021年には約1,200万ドルを多岐にわたる重要な活動に提供。
- ノルウェージャンクルーズラインが実施の教師対象「ギビング・ジョイ・キャンペーンをはじめ、数々の慈善活動を開始。2021年ギビング・ジョイ・キャンペーンでは、米国とカナダの100名の教師らに、2名利用で1週間の無料クルーズが贈られ、その総額は75万ドル以上に。さらに、上位3名には、1万ドル、1万5千ドル、2万5千ドルの賞金。また、上位3名が在籍する学校に対して1万ドル、1万5千ドル、2万5千ドルを寄付。
- 乗組員救済の社内基金を活用し、2022年のロシア・ウクライナ紛争の影響を受けたウクライナ人およびその他のチームメンバーに継続的な通信・後方支援とカウンセリングを提供。また、セーブ・ザ・チルドレンのウクライナ危機救済基金に10万ドルの追加を誓約。
誠実と責任ある運営
- 技術・環境・安全・保安(TESS)委員会と共に取締役会レベルでのESGの監視。
- 取締役会報酬委員会は、2022 年の短期報奨プログラム(以下「STI」)の一部に、温室効果ガス削減目標にむけた進捗度合いに連動した ESG 測定基準を含めることを承認。STI対象従業員は、地上勤務マネジャー以上のリーダーチームを包含する組織の広範に。
- 気候変動対策と脱炭素化戦略の進捗を監督・加速するため、脱炭素化実行委員会と脱炭素化アクショングループからなる正規ガバナンス機構を構築。
2021年ESGレポートおよび地球規模サステナビリティプログラム「Sail & Sustain」に関する追加情報はウェブサイトで公開中。