日本発着の外国船クルーズは必ず一カ所は海外の港に寄港することが法律で定められています。ですから日本周遊クルーズであっても釜山や済州、そして基隆などに寄港しますね。今回はそういった日本から近い海外の港、基隆と、基隆からアクセスのよい九分をご紹介したいと思います。
基隆はもともと台湾の貿易港として栄えてきた港町。海からだんだん近づいてくる町並みを見ただけでも、その活気が伝わってくるような気がします。基隆でもっとも多くの人が目当てにするのは、やっぱり「夜市」です。夜市といっても昼間から営業しているので夜には出港してしまうクルーズでも大丈夫。廟口夜市が最も有名です。海に近い場所なので海鮮を扱う屋台、そして豚を扱い屋台も多く見かけます。豚は「鳴き声以外はすべて食べる」と言われているくらいで、内臓や耳、足はもちろん血を固めたものがスープの具になっていたりもします。台湾ならではのB級グルメ、試してみてはいかがでしょうか。
歩きつかれたらマッサージのお店も沢山。かなり力強いマッサージは受けるとスッキリ、
是非船に戻る前にどうぞ。
そして基隆からタクシーで40分ほどの距離にあるのが日本でも人気の高い九分です。路地に赤い提灯が並ぶ街並みはノスタルジックで、一説には『千と千尋の神隠し』のモデルの一つにもなったと言われています(オフィシャルには認められていないようですが、現地ではこれを大きくうたい宣伝しています)。日中は観光客で混み合いますから行くなら基隆到着後すぐに向かうのがおすすめ。地元の人々ののんびりした暮らしも垣間見ることができます。
寄港地には限られた時間の滞在となるのがクルーズですが、うまく計画を立てて寄港地の魅力を効率よく味わいたいですね。いつもはツアーに参加するという方も、ときにはぶらりと散策してみると新たな発見が沢山あるかもしれませんよ。