持続可能なクルージングの限界を押し広げる
ウルトララグジュアリートラベルブランドのシルバーシー・クルーズは、革新的な新造船プロジェクト「プロジェクト・エボリューション」の一環として開発された最初の船シルバー・ノヴァの船名を発表するとともに、パーペンブルクのマイヤー・ヴェルフト社での建造開始を発表しました。シルバーシーとマイヤー・ヴェルフト社の役員は、11月18日に伝統的なスチールカットの式典を行いました。
2023年夏に竣工予定のこの革新的な船は、港で排気ガスを出さない初のハイブリッド豪華客船となり、シルバーシーは今後数年間、持続可能なクルーズの最前線に立つことになります。シルバー・ノヴァをはじめとするノヴァクラスの客船は、旅行者に豪華な体験を提供すると同時に、訪問先の貴重な観光地や地域社会を保護するというシルバーシーの継続的な取り組みの最新の一例です。シルバー・ノヴァは、燃料電池とバッテリーを組み合わせたハイブリッド電源を搭載し、クルーズ業界で初めて、港での排気ガスフリーを実現する予定です。また、シルバー・ノヴァは LNG(液化天然ガス)を主な燃料としています。この新しいハイブリッド技術は、港で役立つだけでなく、ミューズクラスと比較して、スイート1室あたりの温室効果ガス排出量を全体で40%削減することができます。
「シルバー・ノヴァは、前例のない技術的ソリューションへの多大な投資です。シルバー・ノヴァは、シルバーシーとロイヤル・カリビアン・グループのサステナビリティに対する長期的なコミットメントを具現化したものです」とシルバーシー・クルーズの社長兼 CEOであるロベルト・マルティノリは述べています。
「サステナビリティはラグジュアリートラベルの未来であり、シルバー・ノヴァという名前は、シルバーシーでのラグジュアリーの驚くべき革新性を象徴しています。シルバーシーはすでに環境に配慮した旅行のリーダーであり、今回のシルバー・ノヴァでは、現在と未来の両方で、贅沢な旅行者の期待に応えるためにさらに前進します。」と、チーフ・コマーシャル・オフィサーのバーバラ・マッカーマンは付け加えました。
カーボンニュートラルな建造に向けた会社のコミットメントと進歩に沿って、シルバー・ノヴァは、世界最大かつ最も近代的な造船所のひとつであるマイヤー・ヴェフト社によってパペンブルクで建造されています。マイヤー・ヴェフト社は、顧客やサプライヤーと協力して、将来の規制に準拠した環境に優しいエネルギー効率の高い技術を開発することで知られています。「我々は、この革新的な船の建造を開始し、ロイヤル・カリビアン・グループとの長いパートナーシップを継続できることを嬉しく思います。当社の造船所でシルバーシーの船が建造されるのは初めてなので、今日は私たちにとって特別な日です」と、マイヤー・ヴェルフト社のマネージング・ディレクターであるバーナード・ マイヤーは述べています。
シルバー・ノヴァをはじめとする今後のノヴァクラスの船のサステナビリティの特徴として、マイクロオートガス化システムを採用し、船内の廃棄物量を削減することで、焼却時の排出量を削減します。また、EEDI (Energy Efficiency Design Index:エネルギー効率設計指標)は、国際海事機関(IMO)の要求値よりも約25%高い値を達成することが見込まれています。陸上電源は、特定の港で主発電機を停止し、陸上のエネルギ ー供給に接続することで、船内の排ガスをゼロにすることができます。このように、画期的な流体力学的船型と最適化された革新的技術により、環境への影響を低減することができます。
シルバー・ノヴァは、これまでに建造されたクルーズ船の中で最も広々とした船のひとつであり、乗客にウル トララグジュアリーな体験を提供します。また、乗組員とゲストの比率を1:1.3とし、全スイートにバトラーサ ービスを導入し、海上で最もパーソナルなサービスを提供します。本船の定員は728名、総トン数は54,700トンです。シルバー・ノヴァは、2023年夏の竣工を予定しています。シルバーシーのロイヤリティ・プログラムであるベネチアン・ソサエティの会員は、2021年12月16日から先行販売にアクセスできます。一般販売は 2022年1月6日に開始されます。シルバー・ノヴァの詳細情報は、こちらから確認できます。