新型コロナウィルスの影響で先行きが見えない状況下、クルーズ再開に向けて努力を続ける業界のキーパーソンに話をお聞きするシリーズ企画。3回目はリージェントセブンシーズクルーズならびにオーシャニアクルーズのアジア太平洋を統括するスティーブ・オデル氏に現状と今後をお聞きしました。
Q1 ラグジュアリー船の売り上げが好調のようですが、リージェントセブンシーズクルーズの状況は?ラグジュアリークラス好調、その理由は?
最近2023年ワールドクルーズと2022~2023年のクルーズコレクションを発表し、28年の創業以来一番の数字を達成することができました。予約は2018年4月のセブンシーズ スプレンダー就航シーズン発表の時よりも、さらに40%アップを達成しています。
ラグジュアリークラス、その好調要因として、一人当たりのスペースの大きさ、それよる有利な点として安全性が。よって、ラグジュアリー船は運航開始した時、他のカテゴリーの船と差をつけていくと思います。我々、リージェントはすでにゲストの要求に応えるに十分なベストなポジションにいると確信しています。
Q2 スイートカテゴリーアップグレードやその他のキャンペーン、日本での反響は?
私どもの2スイートアップグレードは日本でも好調です。アップグレード以外にも特典がつくのですが、ペントハウススイートにアップグレードした場合、バトラーサービスなどその他の特典が追加されます。無料のスイートアップグレードにより、クルーズ業界でももっとも気配りの行き届いたクルーからの質の高いサービスを受けながら世界中のアドベンチャーに溢れた文化度の高いディスティネーションを巡ることができます。
2022年、2023年のアイテナリーは、私どものゲストの間で大変の人気を博していますが、長期の数週間にわたって数々の大陸を巡る「グランドボヤージュ」が特に人気。最近「Free Extended Explorations」を発表しました。アフリカ、アジア、オーストラリアとニュージーランド、南米のクルーズで、スイートごとに$3,000までのランドプログラムが無料となるというものです。2021年10月から2022年3月までのセブンシーズ エクスプローラー、セブンシーズ ボイジャーの22のクルーズで、13の無料の乗船前後ランドプログラムを提供します。専門家によって組まれたランドプログラムは、2から3泊まで。香港、シンガポールやシドニーといった象徴的な都市の訪ずれるべき場所と知る人ぞ知る場所に案内します。南アフリカのケープタウンからの「Winelands and Wildlife」ツアーでは、ワインテースティングとサファリを一緒に体験することができます。
特に日本のゲストから多くの引き合いをいただいているのがセブンシーズ エクスプローラーの「close to home voyage」、2021年後半から2022年にかけ、日本を含むアジア、オーストラリア、ニュージーランドの海を航行します。東京発着の周遊クルーズは大変人気ですよ。
Q3「The Heart of What We Do」キャンペーン、どのようにして何がきっかけで始まったのでしょう?
このキャンペーンは、ラグジュアリークルーズラインの大切なスタッフの、ほぼ30年にわたる多様で活動的な歴史を紹介するというSNSキャンペーンです。リージェントセブンシーズのゲストが船内で受ける比類のない経験は、私どもの船内のクルーや陸上のスタッフの情熱なしでは実現できません。最初の電話からクルーズ最後を迎え船内でのほろ苦い別れまで、私たちが中心に行っているのは、共に世界を航海しながら、ゲストとのつながりを深め一緒に思い出を作ることです。こうした思いがこのシリーズに込められています。ゲストと共有できることをうれしく思います。
「The Heart of What We Do」のシリーズの、最初のエピソードはこちらでご覧いただけますよ。
Q4 他のラグジュアリーブランドとのコラボレーションは?
セブンシーズ スプレンダーではスプレンダーラウンジでヘネシーブランドとのコラボレーション展開を実施していました.まだこの段階でお話できることはありませんが、近々エキサイティングなブランドの発表がありますので、お楽しみに!
Q5 最後に日本のゲストへのメッセージを
運航再開に向け、世界的、また各地の当局とヘルシーセイルパネルがパートナーシップを結び、ゲスト、クルー、そして寄港地のコミュニティーの安全を守るために必要なすべての対策を検討しています。私どものゲストがオーシャンクルーズへの乗船を心待ちにしていることを理解していまし、私たちも一刻も早く船内にお迎えできることを期待しています。コロナ前のようになるのにはしばらく時間がかかるかもしれませんが、ラグジュアリークルーズは、今まで以上に強固なものとなることと信じています。
長年、世界のラグジュアリーシップと日本マーケットの橋渡し役を担うスティーブさんには引き続き、日本のクルーズ活性化のためにお知恵を拝借したいと思います。